青土

建築のはなし

2016年01月

社会福祉法人 音更町柏寿協会

養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、ケアセンター、軽費老人ホームの既存4施設、それぞれ老朽化していました。ランニングコストを合理化し、運営側の労働を軽減させるため、今回統合、移築し新たに生まれ変わりました。音更町の老人福祉の中核を担う施設です。

運営が合理化される一方、巨大化する建築を入所者の生活の場としてどのように居心地の良い場にしていくかが問われました。私たちは、福祉についての長い時間をかけて、様々な経験を積んできました。その経験を生かして、動線計画、スケールの選択、使い易いディテール、素材の選択などを通して住みやすい施設を実現しました。

限られた予算内に収めるため、建設コストの削減においても様々な工夫を重ねました。その結果、坪単価を70万円以内に抑えることができました。これは市場価格の80%程度のものでした。

新たな設備として、全国でも稀な調湿空調を取り入れました。冬季の加湿を充分に行える機能を備えたおかげで、インフルエンザの罹患率を劇的に減少させることが出来ました。

外壁には、十勝の光に映える「色」を施し、夏は緑に映え、冬は暖かい雰囲気を作り出しています。老人ホームというと暗いイメージではないと、利用者やスタッフにも喜ばれています。今後は、ますます地域の人達に愛される施設に育っていくことを望んでいます。

建築データ

社会福祉法人 音更町柏寿協会

所在地 音更町  竣工年月 2016年01月

構造規模 RC造4階地下1階 延床14005.5㎡