青土

考え方

かしこく やさしく うつくしく

私たちは、英知を結集した、「かしこい」建築を作りたいと思います。

新しい建築が機能的で使いやすいことを求めるのは当然です。経済的に合理的でコストパフォーマンスが良く、ランニングコストのかからない工夫も必要です。そのために、自然採光・自然換気など自然と調和することで、パッシブな省エネルギーを実現します。それにより建築はその土地らしさを表す姿となります。

その建築の規模や状況を勘案して、RC造、S造、木造などの適切な構造を選択をします。外観デザインについて、流行に左右されることなく土地の気候風土やその建築の性格・状況を考慮して作り上げます。その結果雪国や南国といった風土の違いが自然と現れるように心がけます。内装について、そこでの活動の機能的欲求を満足するだけではなく、人が生活する上で、共通して現れる身体的欲求を重視します。人々が長く滞在する場所では緊張を和らげ、人の気持ちを和らげる柔らかい素材が必要です。身体にとって不適切な化学物質を含まない素材を使うことが基本です。

建築の持つ経済的効果も重要です。しっかりとした調査から、建築を作ることで地域経済を活性化させたり、地域の雇用を増やしたり、地域文化の再活性化を図ることも可能です。また商業施設であれば、よく考えられたデザインによる付加価値は大きく、デザインへの投資額を大きく上回るリターンが可能です。

 

私たちは、愛に満ちた「やさしい」建築を作りたいと思います。

建築は発注者である施主、管理運営者の他直接の利用者など様々な人の生活に関わります。毎日その建物の前を通る住民にとっては、その外観デザインは他人事ではありません。発注者の収益だけを考えた住みにくい、醜いマンション。必要なスペースだけを確保した居心地の悪い事務空間。授業のことだけ考えて、子供達がそこで6年間生活することを忘れている小学校。そんな建築は、長く残ることは無いでしょう。その建築に関わる全ての人たちが、より満足して、豊かに暮らせるような建築を作りたいのです。そして、利用者のことを真摯に考えて作った建築は結果として、経済性、収益性、管理など様々な点でも満足されるものになるでしょう。やはり、愛がなければ良い建築は生まれません。

 

私たちは、人々に喜びや驚きを与える「うつくしい」建築を作りたいと思います。

英知「かしこさ」と愛「やさしさ」に満ちた建築は、結果として人々に喜びと驚きを与える「うつくしい」建築になるでしょう。

これが、私たちのゴールです。

私たちは、この「うつくしい」建築を目指して、努力してゆきたいと願っています。